夏 悪化の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
生後2か月ほどからアトピー性皮膚炎で色々試したがうまくいかず、漢方薬で体質を変えていきたいと御両親で来店されました。
顔やお腹が紅く、ジュクつきがあり、痒みも酷い様でした。また、腕の内側、膝の裏側に掻きむしってかさぶたができている状態で、夏場になると痒みが酷くなるようです。
食事はあまり噛まないで急いで食べる事があるとのことでした。
9歳 女の子
中国医学的には『血熱湿熱』、『食積腑実』の状態と考えられます。その為、「熱」をとっていく漢方、消化吸収を改善していく漢方を中心にお渡ししました。
2週間ほどで熱感・痒みがかなり良くなって、掻き毟る事が少なくなり、まだジュクつきが残るとのことでした。便も毎日出るようになってきているそうです。1か月ほどして食生活が乱れたためか、一時的に悪化して痒み・ジュクつきが残るようです。痒み、紅斑の範囲は少なくなってきているようです。
熱感が酷くなると痒みが出る事があるようですが、以前の様な我慢ができないくらい痒みが酷くなる事は無くなってきているようです。体調が良い為、引き続き飲んで頂いております。
中国医学では皮膚は食事にかなり影響を受けます。甘い物・脂っこい物・味の濃い物・動物性たんぱく質・高脂肪・高カロリーなものの摂りすぎで胃腸に負担がかかり、皮膚の炎症は悪化します。また、よく噛まずに飲み込んでしまう事が多かったり、食べ過ぎて胃もたれが起きる場合も皮膚の炎症は悪化してきます。その為、できるだけ良く噛み、腹八分目を心がけておいた方が良いですね。
胃腸が綺麗になる食材としては、葉物の野菜(キャベツ、白菜、ホウレン草、小松菜、チンゲン菜など)をシッカリとる事で、胃腸の消化吸収を助けていきます。皮膚を早く根本的に治したいなら、食生活を薄味の和食に変えていくといいと思います。
色々試してうまくいかない方は是非、御相談下さいね。
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